丸の内線、地下鉄丸ノ内線はどんな地下鉄でしょう。丸の内線のなぞも紹介します。
丸の内線は東京地下鉄(東京メトロ)が運営しています。池袋駅(豊島区)〜荻窪駅間(杉並区)を結ぶ本線と、中野坂上駅〜方南町駅間を結ぶ分岐線(通称:方南町支線)からなっています。路線はU字型で、北西方面にのびています。千代田区の地名は丸の内の表記ですが、鉄道路線名は丸ノ内のままで路線名としては正しくは丸ノ内線です。路線の中では古く300形、500形、900形なども活躍し、子供向けの「乗り物図鑑」には必ずその姿があったそうです。また東京の地下鉄の中では唯一、丸の内線が東京に乗り入れ、地下鉄銀座線と丸ノ内線は第3軌条という集電方式を利用していて、この2路線は他とは違います。TBS系で放送された『クロサギ』は車庫に丸ノ内線の車両がとまっている情景がドラマに写されました。また「地下鉄サリン事件」の現場となった路線の一つでもあります。
新宿駅は大きい駅でまごつく人もあると思います。JR新宿駅(山手線)ですんなりと東京メトロ丸の内線に乗り換え方法を紹介します。まず西改札をさがします。西改札に出るにはJR新宿駅(山手線)でホームの端の階段(新大久保方向)から降ります。小田急を目指して西改札を出ると良いでしょう。小田急側に出て下さい。右上の方に丸の内線の表示があり(少し分かりにくいですが)アルタの方へ向かう途中に丸ノ内線の改札がみえます。ともかくJRの改札をでて地下鉄に乗り換えなくてはならないわけですが、人が多くどこに改札があるか、慣れないと表示を見つけるのにも苦労したりするものです。そのために案内板が頭上にあったりするのでしょう。
丸の内線と銀座線は古い路線です。戦前に開業していた路線は銀座線のみということで、丸ノ内線は建設が戦争で中断された未成線となっていたそうです。古い戦前であることや保守整備のための連絡線などといったいろいろな要素から秘密路線という憶測とロマンを書き立てていたりもします。「帝都東京・隠された地下網の秘密」という本には丸の内線のトンネルの一部は、戦前の軍事用の地下通路だった可能性があると記されてします。丸の内線と銀座線はその構造もたの路線とは違います。他の路線は地上と乗り入れできるようにパンタグラフがあるのですが、この丸の内線と銀座線はパンタグラフがありません。長さも短いですし車両の幅も狭いです。海外のアルゼンチンで丸の内線の赤い電車が走っているのは銀座線と丸ノ内線は、このブエノスアイレスの地下鉄をお手本にしていたので、再利用しやすかったのです。